ねこのてブログ

ねこのて通信 VOL.7

ねこのてブログ
by nekonote_staff
2023.07.03

遺品整理の事例③ 〜⼿放せない理由 〜

こんにちは、ねこのてです。

今月もねこのて通信をお届けします。

悲しい出来事をなくしたい

遺品整理や⽣前整理は、経済的に余裕のある⼈がするもの、と思っていらっしゃる⽅は多い と思います。

でも私は、たとえ余裕がなくても、⽣活の質を保つためにぜひやってほしい、と思っています。

というのも、先⽇、こんな事例があったからです。

⾏政から、⾃宅の整理を頼みたい⽅がいる、といって、40〜50代くらいの⼥性をご紹介いただきました。

その⽅は体が悪く、⼀⼈で歩くこともできないくらい弱っていらっしゃいました。 

⼥性は、現在は⾃宅で暮らしていないとのこと。

理由を聞くと、最近、ご⾃宅で⼩学⽣のお⼦さんが亡くなられたとのことでした。 

その⽅は、3⼈のお⼦さんといっしょに暮らしておられたのですが、体調を崩して以来、家を⽚付けることができず、ゴミ屋敷のような状態になっているとのことでした。

そんな暮らし の中、⼀番下のお⼦さんがお⾵呂場で亡くなってしまったとのこと。

それがつらくて、⾃宅には戻れないとのことでした。

 しかし、ゴミだらけのご⾃宅を放っておくわ けにはいかなかったため、私たちが整理に⼊らせていただきました。

 2LDKの住まいには、⾜の踏み場もないくらいのゴミであふれていました。

ひざくらいの⾼さまで、ゴミが積み上げられている状態でした。 

ティッシュ、⾷べ物のゴミ、そしてなぜか⼤量のおむつ。おむつがいるような⼩さなお⼦さんはいらっしゃらなかったので、なぜだろう…と 思いましたが、予想はできました。

 きっと、お⼿洗いに⾏くこともできなかったのではないかと思います。

そのくらい、追いつめられた暮らしだったことがうかがえました。

気軽な相談が生活を救う

私は、そのおうちの物を⼀つひとつ物を整理しながら、こんな気持ちで胸がいっぱいになり ました。 

「もう少し早く相談してくださったら…」 

ゴミ屋敷と呼ばれるお住まいには、いつも物があふれています。

第三者から⾒ると「なぜゴミをとっておくのだろう」と思いますが、住んでいるご本⼈にとっては、なかなか⼿放せないのです。 

だからこそ、「分ける」ことが⼤切です。

お気持ちに寄り添い、残すもの、⼿放すものを分けるお⼿伝いをさせていただきたい。

そうすれば、物があふれて⽣活できなくなるのを防ぐことができます。 

また、病気や体の不調が原因の場合、コンビ ニで買った⾷品の容器ゴミであふれていることがほとんとです。 

⾷べ物は、コンビニで買うより、スーパーで材料を買って⾃分で作ったほうが、圧倒的に⾷費が安くてすみますし、容器ゴミも出ません。 

でも、⽣活がままならないおうちほど、容器ゴミがたくさんある気がしています。 

きっと、ご⾃⾝で解決できない状態なのだと察します。

私たちがお⼒になりたいと思っています。

 もしも、床にたくさん物が散乱する⽣活になっていたら、⼀度でいいから相談してほしいと思っています。

床に物があると、あやまってそれを踏み、転倒して⼤けがにつながることが あります。

健康と命を守るためにも、⽣活の質を保つためにも、どうか気軽に相談をしていただきたいと思っています。(続く)

 

ねこのて通信は毎月第一週月曜日に配信予定です。

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